「会社紹介動画を作りたいけれど、いったいいくらかかるのか見当がつかない」——採用担当者や広報担当者から、そんな声をよく耳にします。
制作会社に見積もりを依頼しようにも、相場観がないまま話を聞くと、提示された金額が高いのか安いのかすら判断できません。
本記事では、会社紹介動画の制作費用について、撮影規模別・動画の尺別に相場を整理したうえで、費用の内訳、価格が変動する要因、そして投資に見合う効果があるのかどうかをデータとともに解説します。これから制作会社に相談しようと考えている方は、発注前の判断材料としてお役立てください。
会社紹介動画とは何か、なぜ今必要とされているのか
会社紹介動画とは、自社の事業内容や企業理念、社風、働く環境などを映像でまとめ、採用活動や営業、展示会、自社サイトへの掲載など幅広い場面で活用する動画のことです。文章や写真だけでは伝わりにくい「現場の空気感」や「人の表情」を届けられる点が最大の強みです。
動画マーケティングが浸透してきた背景
スマートフォンの普及とSNS利用の一般化により、企業が動画で情報発信することはもはや特別な施策ではなくなりました。BtoB企業を対象にした2026年の実態調査では、動画マーケティングを実施している企業のうち60.6%が「効果があった」と回答しており、具体的な成果として展示会・イベントでの集客増加や、商談時における製品理解の促進が上位に挙がっています。
営業動画に限定した別の調査でも、活用企業の74.0%が効果を実感したと答えており、動画が単なる「見栄えの良い広報物」ではなく、実際の商談や採用の成果に結びつく手段として認識されつつあることがうかがえます。
会社紹介動画の制作費用相場【比較表で解説】
会社紹介動画の費用相場は、一般的に10万円〜200万円程度と幅が広いのが実情です。この幅の大きさこそが「相場が分かりにくい」と言われる最大の理由であり、何によって金額が決まるのかを理解することが重要になります。
撮影規模別の費用相場
まず大きな分岐点になるのが「撮影を行うかどうか」、そして「撮影に何日かけるか」です。

中小企業が採用・営業・ブランディング目的で発注する一般的な会社紹介動画(尺3〜5分程度)であれば、50万円〜100万円の予算があれば、プロのカメラマンやディレクターによる撮影・編集・テロップ・BGM・ナレーションまで含めた、実務上十分なクオリティを実現できるケースが多いとされています。
動画の尺(時間)による費用の違い
もう一つの大きな要因が動画の長さです。尺が長くなるほど、企画構成・撮影素材・編集工数が増えるため、費用も比例して上がっていきます。

上記はあくまで目安であり、同じ尺でも表現方法や撮影規模によって金額は大きく前後します。
費用の内訳とは?何にお金がかかっているのか
見積もりを見比べる際は、総額だけでなく内訳を確認することが欠かせません。会社紹介動画の制作費用は、大きく分けて次の3つの工程から構成されています。
企画・構成費は、動画の目的やターゲットを整理し、構成案・絵コンテを作成する工程です。ここが甘いと、撮影後に「伝えたいことが伝わらない動画」になってしまうため、実は最も重要な工程だといえます。
撮影費には、プロデューサーやディレクター、カメラマンの人件費、機材費、ロケーション費用などが含まれます。カメラ台数を増やしたり、ドローン撮影を加えたりすると、その分費用は上乗せされます。
編集・仕上げ費は、撮影した素材をつなぎ合わせ、テロップやBGM、ナレーション、CG・アニメーションを加えて完成させる工程です。修正回数や納品形式(複数尺・複数言語対応など)によっても金額が変わります。
費用を左右する3つのポイント
同じ「会社紹介動画」というくくりでも、金額に数倍の差が出るのはなぜでしょうか。主な要因は次の3つに整理できます。
表現方法(実写かアニメーションか)
企業理念やビジョンを伝える場合、実在の社員や職場が映る実写のほうが、リアリティと説得力を持たせやすいとされています。採用目的の動画でも、実際の職場風景が映っていることで求職者が働くイメージを持ちやすくなります。一方でアニメーションは、抽象的な概念やサービスの仕組みを視覚的に説明しやすい反面、制作工程が異なるため費用感も変わってきます。
撮影規模・スタッフ体制
カメラマンやディレクターの人数、撮影日数、機材のグレードによって人件費・機材費が変動します。50万円を超える予算帯からは、カメラ2台体制やカメラアシスタントの追加が一般的になってきます。
演出のこだわり度
CG合成や特殊な演出、複数ロケーションでの撮影、プロのナレーターの起用など、演出にこだわるほど制作期間も費用も増加します。他社との差別化やSNSでの拡散を狙う「バズ狙い」の企画では、制作期間が3ヶ月を超える大作になることもあります。
会社紹介動画の費用対効果|投資する価値はあるのか
高額な投資になり得るからこそ、気になるのが費用対効果です。2026年に実施されたBtoB企業向けの調査結果を見ると、動画活用によって得られた効果として、展示会・イベントでの集客数増加(35.0%)、商談時における製品理解の促進(32.4%)、問い合わせ・リード獲得数の増加(30.6%)が上位を占めています。また、商談化率の向上を実感した企業も23.8%にのぼり、動画が単なる「見せるための資料」ではなく、実際のリード獲得や商談化に貢献していることが分かります。

製造業を対象にした別の調査でも、動画活用によって効果があったと回答した企業は63.0%にのぼり、業種を問わず動画が営業・広報活動における有効な手段として定着しつつある状況がうかがえます。
費用を抑えながら質の高い動画を作るコツ
限られた予算の中で満足度の高い動画に仕上げるためには、次のような工夫が有効です。
まず、動画を「誰に」「何のために」見せるのかという目的とターゲットを明確にすることです。目的が曖昧なまま発注すると、あれもこれもと要望が膨らみ、結果的に費用が想定以上に膨らんでしまいます。採用向けなのか、商談向けなのか、SNS向けなのかによって、必要な尺や演出の方向性はまったく異なります。
次に、複数の制作会社から相見積もりを取り、金額だけでなく過去の制作実績やポートフォリオを確認したうえで発注先を選ぶことです。同じ予算でも会社によって得意分野が異なるため、比較検討することでミスマッチを防げます。
また、すでに社内にある写真や資料、過去の撮影素材を活用できないか確認することも、費用を抑える有効な手段です。ゼロから撮影するよりも、既存素材を編集でうまく活用したほうがコストを抑えられるケースは少なくありません。
制作会社を選ぶ際のチェックポイント
発注先を選ぶ際は、金額の安さだけで判断せず、次のような観点を確認することをおすすめします。自社と同じ業界・目的の制作実績があるか、企画構成の提案力があるか、撮影から編集までの体制が明確か、修正対応の回数や条件が契約に明記されているか、といった点です。特に企画構成力は、完成した動画の質を大きく左右する部分であるため、見積もり金額と合わせて必ず確認しておきたいポイントです。
会社紹介動画制作の一般的な流れとスケジュール感
発注してから納品までにどれくらいの期間がかかるのかも、予算計画を立てるうえで押さえておきたいポイントです。一般的な会社紹介動画の場合、企画・構成の打ち合わせから納品まで、おおよそ1ヶ月半〜3ヶ月程度を見込んでおくとよいでしょう。
まず制作会社との打ち合わせを通じて、動画の目的・ターゲット・訴求ポイントをすり合わせ、構成案や絵コンテを作成します。この段階で認識のズレを解消しておくことが、後の手戻りを防ぐうえで非常に重要です。構成案が固まったら、撮影日程を調整し、実際の撮影に入ります。社員インタビューを含む場合は、対象者のスケジュール調整にも時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおく必要があります。
撮影が終わると編集工程に移り、テロップやBGM、ナレーションを加えて仮編集版が出来上がります。ここで修正の希望を伝え、最終調整を経て納品となる流れが一般的です。修正の回数や範囲は制作会社によって契約条件が異なるため、見積もり段階で確認しておくとトラブルを防げます。
繁忙期やイベント直前に依頼が集中すると、希望通りのスケジュールで撮影・納品ができない場合もあります。展示会や採用シーズンなど、使用したい時期が決まっている場合は、逆算して早めに相談を始めることをおすすめします。
動画内製とプロへの外注、どちらを選ぶべきか
近年はスマートフォンや編集ソフトの進化により、社内で動画を内製する企業も増えています。ただし、会社紹介動画のように企業の第一印象を左右するコンテンツについては、内製と外注のどちらが適しているかを目的に応じて見極めることが大切です。
社内向けの簡易的な共有動画や、SNSでの日常的な発信であれば、内製で十分に対応できる場合もあります。一方で、採用サイトのトップページや展示会での上映、取引先への提案資料として使うような「企業の顔」となる動画は、企画構成力や撮影・照明の技術力が仕上がりに直結するため、プロの制作会社に依頼したほうが結果的に費用対効果が高くなるケースが多いといえます。
自社のリソースと目的を照らし合わせ、部分的に内製と外注を組み合わせる、いわゆるハイブリッド型の進め方を選ぶ企業も増えています。
まとめ
会社紹介動画の制作費用は10万円〜200万円と幅が広く、金額を決める主な要因は「撮影規模」「動画の尺」「表現方法」「演出のこだわり度」の4点に整理できます。中小企業が採用・営業目的で制作する場合、50万円〜100万円程度が現実的な予算帯となるケースが多いようです。
一方で、動画活用による効果を実感している企業は業種を問わず6割前後にのぼっており、リード獲得や商談化率の向上といった具体的な成果につながっている実態も明らかになっています。金額の相場観を持ったうえで、自社の目的に合った制作会社を比較検討することが、失敗しない会社紹介動画制作の第一歩といえるでしょう。
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会社紹介動画の制作は、費用相場を理解したうえで、自社の目的や伝えたい魅力をしっかり汲み取ってくれるパートナー選びが成功のカギを握ります。企画構成から撮影・編集まで一貫して伴走してくれる制作会社であれば、初めての発注でも安心して任せられるはずです。会社紹介動画をはじめとした映像制作をご検討の際は、ぜひ株式会社um.(https://um-cre.com/)にご相談ください
