【彫刻家】三木 サチコ

三木サチコさんプロフィール

群馬県生まれ。東京造形大学(彫刻)研修生修了。

私の彫刻は、「人間の中身ってどんな形だろう?」という疑問から出発しました。 「人間は見た目じゃない」なんていうけれど、人間から自分を飾る服や、良く見せる化粧、立派そうな肩書き、そんなものをみんな取り去ったら?そうして出てきた形は、よく宇宙人みたいと言われます。それは知っているようで知らない、自分自身でもあります。

私のつくる彫刻は、いつもと少し違う角度から見る人間の姿です。 ​

内気で泣き虫だけどパンツとかウルトラマンとか、男の子っぽいものが好きだった。自分の内側の感覚と外見や好みとのギャップが人間の内側と外側を考えるきっかけだった。 そこに物があるだけで表面が出来、中側がうまれる彫刻は、私が考え事をするのにとても合っていた。考え事は身体でする。

4歳から18歳まで水泳をしていた。大学時代にはトライアスロン、それから競技スキー、今も山登り、クライミングなどをする。 どれも決してうまくはないが、続けることでわかることがある。彫刻も同じだ。器用に思い通りには作れない。しかし本当に表現したいものが出てくるまで手を動かし続ける。